どうも、肉体の限界を追求する男、伊東です。
先月の4/22~24にかけて日本最大級のトレイルランニングの大会
UTMF2022(ウルトラトレイルマウント富士2022)に出走してきました。
馴染みのない方に簡単に説明しますと富士山の周りを一般道や山道、農道などをつなぎながら157㎞ 累積標高6388mを制限時間44時間以内で自分の脚で走るもしくは歩くイベントです。
何故、このような過酷なレースに挑戦しようと考えたのか?
走り始めた理由はよく覚えています。6年前の息子の保育園の運動会の親子リレーで足がもつれ転びそうになり、運動会終了後の帰り際に園長先生に「伊東さん、大丈夫ですか?」と声を掛けられたのがきっかけです。
私、小学校の頃からかけっこには自信がありまして、この運動会当時もロードバイクで100㎞以上走るのは日常だったため若いお父さんには負けないぜ!っと心の中で思っていたので非常にショックを受けたのでした。
まずはランニングシューズとカスタムインソールを買いました。ランニング障害の患者さんを治療させていただくことも多かったので、ランニングへのスタートは慎重に入ります。最初の目標は地元福生の横田基地で行われるハーフマラソン。次は立川ハーフマラソン、その次は・・・と少し高めの目標を設定し、それをクリアすることに達成感を感じるようになりました。途中、アキレス炎やランナーズニーなど一通りのランニング障害も経験しつつ、日頃の業務で培った知識と治療で克服し、治療家としても役立つな、などど考えながら
フルマラソンも完走することができました。こうなると目標は次第にエスカレートし行きついた結論は①フルマラソン 3時間半切りの サブ3.5 ②ウルトラマラソン(100キロのロード)完走 ③100マイルのウルトラトレイル完走です。
①と②は順調にクリアし③にとりかかります。
③のターゲットレースは冒頭のUTMFです。
これは①、②と比べて内容がことなります。
・山道である
・競技時間が長い
・参加するためには指定されたレースを完走しポイントを獲得しなければならない
ここからマラソンチャレンジで基礎を築いた走力をもとに新たな挑戦が始まります。
30㎞、50㎞、70㎞、100㎞のレースに順次エントリーして経験値を上げます。
・痛みがでないか?
・補給食(走りながら食べる物)はなにが良いか?
・ウエアや装備のフィッティング、使い勝手のチェック
・夜を徹して行動し続けるのでヘッドランプのバッテリーの持ちはどうか?
など、想定出来る限りのシュミレーションを行いつつ経験値をあげていきます。
このあたりがロールプレイングゲームで育った世代の私としてはドラクエっぽくて面白いところです。
試行錯誤を繰り返しながら出場権を獲得し、2年の延期を経て2022年4月22日ようやくスタートラインにたつことができました。