こんにちわ、早稲田イーライフと高倉本院所属の佐野です。
最近は蒸し暑い日が続きますが、皆さんいかがお過ごしですが?八王子は盆地気候ということもあり、これからもっと暑い日が増えてくると思います。
そんな暑い日が続く時期、毎年のように気を付けてと言われるのが、『熱中症』です。毎年多くの方が救急搬送され、特に子供やお年寄りは熱中症が重くなりやすいので注意が必要です。
今回は『熱中症の知識』を看護師経験のある僕が熱く語りたいと思います。
熱中症は簡単に言うと、熱を作る産熱と熱を逃がす放熱のバランスが崩れ、身体に熱がこもり不調が起こる状態です。細かく分けると、4種類ほどあります。
熱失神
体温が上がり全身に血液が行き過ぎたせいで脳の血流量が減ってしまい、めまいや顔色が悪くなり、一時的に失神することもあります。
熱疲労
汗をかきすぎて水分をとっても間に合わず、脱水状態になる。だるさや吐き気、頭痛などがみられるようになります。
熱けいれん
汗をかきすぎて身体の中の塩分が少なくなってしまう状態で、手足がつるなど筋肉のけいれんが起こります。
熱射病
体温が上がりすぎて調整できない状態で非常に危険です。意識がはっきりせず、呼びかけへの反応が悪くなります。すぐに救急車を呼ぶ必要があります。
なってしまったら・・・
当然、炎天下でのスポーツや肉体労働は注意が必要ですが、最近では家の中で熱中症になってしまう人も多いそうです。では、なってしまったらどうしたらよいか?
ポイントは『身体から熱が逃げやすい環境を作ること』と『水分・塩分を補給すること』です。
まずはベルトを緩め薄着にし、涼しい所に移しましょう。そして、水分補給をします。このとき水分だけでなく、塩分も取れる経口補水液がおススメです。経口補水液とは、スポーツドリンクよりも糖分が少なくて塩分が多く、より効率良く吸収できるため、飲む点滴と言われることもあります。
購入の際は違いが分かりにくいと思うので、ドラッグストアなどで聞くと、説明してくれます。
そして氷枕で身体を冷やしてあげます。ここでのポイントですが、首や脇の下、足の付け根の内側に氷枕を当てると、効果的です。
そして、次の2つのうち1つでもあったら、病院に連れて行きましょう。
◎本人の意識がはっきりしない
◎自分で水分や経口補水液が飲めない
しかしながら、焦っていたり症状がイマイチ分からないなど、判断が難しい場合、救急車を呼ぶかどうか迷いますよね?何を大袈裟な、と思う人もいるかもしれませんが、重症になると命の危険を伴うため、熱中症では重要なことなのです。
そこでその判断をしてくれる窓口があります。東京消防庁の『救急相談センター#7119』です。ここに連絡して様子を説明すると、医師や看護師が的確なアドバイスをしてくれ、必要なら救急車の要請もしてくれます。是非覚えておくべき番号です。
※24時間年中無休です。ダイヤル回線では、042-521-2323
※地域によって番号が異なることがあります。
ならないために・・・
第一は水分補給です。お年寄りはトイレに行きたくなるのを避けるため飲み物を我慢する人もいます。また喉の乾きを感じにくい傾向にあるので、喉が乾いてなくてもこまめな水分補給が大事です。
寝ている間に熱中症を起こすこともあるので、寝るときは涼しく快適に過ごせるようにして、枕元には飲み物を置いておくとよいと思います。
夏は海やバーベキューなどアウトドアには最適な季節です。熱中症に注意して充実した時間を過ごすためには、水分補給は欠かさないでください。