第50回 親のリハビリ 九原主宰 - 多摩鍼灸整骨院(タマコツ)

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第50回 親のリハビリ 九原主宰

第50回 親のリハビリ 九原主宰

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京都で1人暮らしの母がヒザの手術をした。
column_50_img01彼女は四代続く柔道場の娘として男兄弟と一緒に稽古をしていた為、多くの古傷を持っている。
それが歳と共に関節の変形が進み、それでも実家の電話は繋がったことがない位にジッとできない性格なので治療でも追いつかず、いよいよ外科の先生にお世話になることにした。
治療院ではヒザ人工関節の手術した後の患者さんを多く診ていたので、やや不安はあったが最近では飛躍的に技術が進歩したようなので決断した。

手術は成功したが問題はリハビリだ。
関西系のおばちゃんにありがちな、人の話を聞かずに自分のペースでやる。
私が筋トレの指導をすれば、
「リハの先生はちゃんと休みをとらなアカンって言うてはった!」
ヒザを伸ばす訓練をすれば、
「アカン、胸が苦しい。」と、芝居がかった深呼吸をする。
リハビリの先生には、「わが子のように厳しくお願いします。」とお願いしている次第です。 それでも、杖や車椅子でも「うまいものを食べたい。どこか連れてけ。」と、言ってくれるうちは安心だ。

外科の症状で一番危険なのは、動くべき時の安静です。
安静のしすぎで心身の機能が低下することから寝たきりや認知能力の低下になることが多いのです。
一般的に医療では廃用症候群と呼び、一時ブーム(?)になったエコノミー症候群もその一種です。また、筋萎縮、骨粗鬆症、関節拘縮などの運動器系だけでなく起立性貧血、痴呆、ウツなども廃用症候群に分類されます。

廃用症候群の予防は『病気、ケガ=安静』の考えを改める事。

『安静→機能低下→悪化→安静』の悪循環を断ち切ることです。

長期に寝ていてカラダが余程つらいうちは、まず上体を起こすこと。座るだけでも筋力は働きます。肺活量も増えます。脳の働きも活発化します。
入院患者になったらやれそうなことは恐れずやる。楽しい人生を過す為の秘訣です。

母「あんた、またタイに行くんか?私、まだタイは行ったこと無いわ~」
私「ちゃんと自分の脚で歩けるようになったら、連れて行ってもいいよ~」
こんな事を言いながら、京都に帰るたびに親子の心理戦を繰り広げています。