第76回 秋の空といえば・・・筒井先生(みなみ野院) - 多摩鍼灸整骨院(タマコツ)

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第76回 秋の空といえば・・・筒井先生(みなみ野院)

第76回 秋の空といえば・・・筒井先生(みなみ野院)

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col_76_p_1A:「男心と秋の空」
B:「女心と秋の空」
どちらを思い浮かべますか?自分は男だからか、「女心と秋の空」です。
どちらも正しいのですが、そのニュアンスが微妙に違う様です。

まず、なぜ、秋の空は移り気などと言われるようになったのでしょう。
秋の空は、空気も澄んでおり、清々しい青空が広がります。抜けるような青空を「秋晴れ」と言いますが、これは、夏は太平洋高気圧で湿った空気中の水蒸気に光が乱反射して白っぽく見えるのに対し、秋は移動性高気圧の乾いた空気のために澄み渡り、いつもより上空の雲までよく見えるからです。だから、秋の月が美しく見え、お月見にも最適な時季なのです。

ところが、低気圧と高気圧が日本の上空を交互に通るため、お天気が変わりやすいのもこの時季の特徴で、これを変わりやすい人の心になぞらえ、「男心と秋の空」「女心と秋の空」と言うようになりました。

では、なぜ男心と女心バージョンがあるのでしょうか?

もともとは「男心と秋の空」です。男性の変わりやすい心を例えていますが、主に女性に対する愛情が変わりやすいことをさしています。
この諺ができたのは江戸時代。当時は既婚女性の浮気は命を落とすほどの重罪でしたが、既婚男性の浮気には寛大だったこともあり、移り気なのはもっぱら男性だったのです。また、若い娘に男性を警戒するよう戒めたり、ふられた際の未練を断ち切る慰めにも使われました。

では、「女心と秋の空」と言われるようになったのは、いつごろでしょう?
明治時代の尾崎紅葉の小説『三人妻』に「男心と秋の空」がでてきますが、「欧羅巴の諺に女心と冬日和といえり」と続きます。おそらくこれは、イギリスの「A woman‘s mind and winter wind change often」(女心と冬の風)という諺のことで、強風や弱風に変化しやすい冬の風を女心に例えたもの。この頃から変化の兆しがみえてきます。
その後、大正デモクラシーで女性の地位が向上すると、恋愛の価値観も変わります。当時、一世を風靡した浅草オペラで、『風の中の 羽のように いつも変わる 女心――』と歌う『女心の歌』が大ヒット。西洋文化の影響で女性が素直に意思表示できるようになったこともあり、この頃から「女心と秋の空」とも言われるようになりますが、愛情に限らず、喜怒哀楽の感情の起伏が激しいこと物事に対して移り気なことを示しており、男心とは少しニュアンスが違うようです。
昭和に入って徐々に女心も定着していきますが、あの『広辞苑』に初めて掲載されたのは1998年の第5版。つい最近のことのようです。今でも、ほとんどの辞書が男心をメインにしており、女心が載っていない辞書も多い様です。

さあ、皆さんはどちらを使いますか?
あ、ちなみに、この話は過去に何かあったんじゃない?!とかの推測はしないでください・・・(笑)

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