こんにちは!多摩整骨院 高幡不動院です。
膝の内側の痛みにはいろいろな症状がありますが、今回は「鵞足炎(がそくえん)」についてお話しします。
鵞足炎は、スポーツをしている方や日常的に膝をよく使う方に多く見られる症状で、当院でも膝の内側の痛みを訴える方が複数人いらっしゃいます。
鵞足とは?
「鵞足(がそく)」とは、太ももの内側にある3つの筋肉(縫工筋・薄筋・半腱様筋)の腱が、膝の内側下方で1つにまとまって骨に付着している部分のことを指します。(画像青〇)この形がガチョウの足に似ていることから「鵞足」と呼ばれています。

鵞足炎の主な原因
この鵞足部分は膝の屈伸運動で摩擦が起きやすく、以下のような要因で炎症が発生します。
- ランニングやジャンプなどの繰り返し動作
- 運動前後のストレッチ不足
- O脚やX脚、姿勢の乱れによる膝への負担
- 急な運動量の増加
症状としては、膝の内側に鈍い痛みや腫れ、押したときの圧痛が挙げられます。運動時や階段の上り下りで痛みが増すこともあります。
鵞足炎の対処法と施術
軽度の場合は安静にし、アイシングやストレッチで回復することもあります。 しかし、痛みが長引いたり再発を繰り返す場合は、早めに専門的な施術を受けることをおすすめします。 当院では、鵞足炎に対して ・炎症を抑えるための電気療法(超音波) ・負担の原因となっている筋肉の手技・柔軟性改善・テーピング ・骨盤や下肢のバランス調整 ・自宅でできるセルフケア・トレーニング指導 など、一人ひとりの状態に合わせた施術を行っています。

症例をご紹介します。 高校生 女性 運動部 軽いジョギング、階段の上り下りで左膝内側鵞足部に痛み。靱帯、半月板などの徒手検査では陰性。
片足を一歩前に出してもらい、前側の足に体重をかけてもらうように膝を曲げてもらいました。 健側の右膝はまっすぐ曲がるのに対して、患側の左膝は内に入り、不安定に。
太ももの内側の筋力低下により、膝が内側に入りやすい状態で、運動を続けたことにより鵞足部に負担がかかり、痛みにつながったと説明しました。
鎮痛効果のある電気療法(超音波)を使用し、この患者さんはかなり筋肉の柔軟性が低下していたので手技とストレッチをメインで行い、テーピングを貼りました。
鵞足炎の原因となる筋肉の柔軟性を高めることは、予防や再発防止にとても大切です。
鵞足を構成する3つの筋肉(縫工筋・薄筋・半腱様筋)にアプローチできるセルフストレッチを紹介します。
① 太もも内側(内転筋〜薄筋)のストレッチ

- 足を大きく広げて立ちます。
- 片方の膝を曲げて体をその側に寄せていきます(横にランジするイメージ)。
- 反対側の内ももが伸びていればOK。
- 20〜30秒キープ、左右それぞれ2セットずつ行いましょう。
ポイント
背中を丸めずに、胸を張ったまま体を倒すのがコツです。
② ハムストリングス(半腱様筋など)を伸ばすストレッチ

- 足を前後に開いて立ち、前の膝を軽く曲げ、後ろ足は伸ばします。
- 前の足のつま先を上に向け、上体を前に倒します。
- 太ももの裏が伸びていればOK。
- 20〜30秒キープ、左右それぞれ2セットずつ。
ポイント
腰を反らせず、前足のかかとに重心をかけるようにしましょう。
③ 縫工筋のストレッチ(あぐらストレッチ)

- 床に座り、両足の裏を合わせてあぐらをかきます。
- 両膝を床に向かってゆっくり押し下げます。
- 背筋を伸ばしたまま、上体をやや前に倒します。
- 20〜30秒キープ。
ポイント
無理に押しすぎず、呼吸を意識してリラックスしながら行いましょう。
ストレッチは「毎日コツコツ」が大切!
これらのストレッチを運動前後や入浴後の体が温まった状態で行うことで、筋肉の柔軟性が高まり、膝への負担を軽減できます。
当院では、こうしたストレッチ指導も一人ひとりの状態に合わせて丁寧に行っています。自宅でのケアに不安がある方も、ぜひご相談くださいね!
膝の内側に違和感があれば、早めにご相談を!
「少し違和感があるけど、我慢できるから…」という方も注意が必要です。
放っておくと炎症が悪化し、長期的な運動制限につながる恐れもあります。 早期に対応すれば、回復もスムーズです。
膝の痛みや違和感が気になる方は、ぜひ一度、多摩整骨院 高幡不動院までご相談ください!
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