「物を持つと肘が痛い」
「肘の外側がズキズキする」
「テニスをしてから肘が痛くなった」
「肘を曲げ伸ばしすると違和感がある」
「肘から手にかけてしびれる」
このような肘の症状でお悩みではありませんか?
肘は、肩と手首の間にある関節です。
一見すると「腕の途中にある関節」というイメージですが、実際には物を持つ・投げる・押す・引く・支える・細かい作業をするなど、非常に多くの動作に関わっています。
そのため、仕事や家事、育児、スポーツなどによって負担が蓄積しやすい部位でもあります。
また、「肘が痛い」と一言でいっても、痛みの場所や原因はさまざまです。
例えば、
- 肘の外側が痛い
- 肘の内側が痛い
- 肘の後ろが痛い
- 肘の前側が痛い
- 肘を曲げると痛い
- 肘を伸ばすと痛い
- 肘から手にかけてしびれる
- スポーツをすると肘が痛む
- 転倒して肘をぶつけた
など、症状によって考えるべきことが変わります。
今回は「肘の症状まとめ」として、第1部では肘の構造、痛みが起こる原因、代表的な疾患やスポーツ障害について詳しく解説していきます。
肘はどのような関節?
肘関節は主に、
- 上腕骨
- 橈骨
- 尺骨
という3つの骨によって構成されています。
そして、その周囲には、
- 筋肉
- 腱
- 靭帯
- 関節包
- 神経
などの組織があります。
これらが協調して働くことで、肘を曲げたり伸ばしたり、前腕を内側・外側へ回したりすることができます。
特に重要なのが、肘から手首につながる前腕の筋肉と腱です。
手首や指を動かす筋肉の多くは前腕にあり、その一部が肘の周囲に付着しています。
そのため、手首を繰り返し使うことで肘に負担がかかり、肘の痛みにつながることがあります。
「肘が痛い=肘だけが悪い」とは限らない
肘の痛みを考えるときに大切なのが、
「肘だけを見ない」
ということです。
例えば、テニスをすると肘が痛くなる人がいるとします。
一見すると「肘の使いすぎ」が原因に思えます。
しかし実際には、
- 手首の動き
- 前腕の柔軟性
- 肩関節の動き
- 肩甲骨の動き
- 体幹の使い方
- ラケットを握る力
- フォーム
などが関係していることがあります。
肩がうまく動かないために、肘や手首で代償しているケースもあります。
そのため、肘の症状では痛みが出ている場所だけでなく、腕全体の動きや身体の使い方を確認することが重要です。
肘の外側が痛い代表的な症状
テニス肘(上腕骨外側上顆炎)
肘の外側が痛くなる症状として、よく知られているのがテニス肘です。
正式には「上腕骨外側上顆炎」と呼ばれることがあります。
テニス選手に多いことから「テニス肘」という名前がついていますが、実際にはテニスをしていない方にも起こります。
例えば、
- パソコン作業
- 料理
- 掃除
- DIY
- 荷物を持つ作業
- 手を使う仕事
など、手首や指を繰り返し使う人にもみられます。
テニス肘では何が起きている?
肘の外側には、手首や指を伸ばす働きをする筋肉・腱が付着しています。
これらに繰り返し負担がかかることで、肘の外側周辺に痛みが生じることがあります。
代表的なのが、
「ペットボトルを持つと痛い」
「ドアノブを回すと痛い」
「タオルを絞ると痛い」
「物を持ち上げると肘の外側が痛い」
といった症状です。
単純な筋肉痛とは異なり、長期間症状が続く場合もあるため、無理をして使い続けないことが大切です。
肘の内側が痛い場合
ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)
肘の内側の痛みでは、いわゆるゴルフ肘が代表的です。
正式には「上腕骨内側上顆炎」と呼ばれます。
ゴルフをする人に多いことからこの名前がついていますが、ゴルフ以外でも発生します。
肘の内側には、手首を曲げたり、指を動かしたりする筋肉の腱が付着しています。
そのため、
- 手首を繰り返し使う
- 強く握る
- ラケットを振る
- 重い物を持つ
などの動作が繰り返されることで、肘の内側に負担がかかることがあります。
野球肘とは?
スポーツによる肘の症状として忘れてはいけないのが野球肘です。
特に投球動作を繰り返す野球選手では、肘に大きな負荷がかかります。
投球では、肘に曲げ伸ばしだけではなく、捻りを伴う複雑な力が加わります。
成長期の選手では、骨や軟骨などが発達途中であるため、成人とは異なる注意が必要です。
「少し痛いだけ」と我慢して投球を続けるのではなく、痛みがある場合は早めに状態を確認することが重要です。
野球肘は「肘だけの問題」ではない
投球動作では、
下半身 → 骨盤 → 体幹 → 肩 → 肘 → 手
というように、身体全体を連動させて力を伝えます。
そのため、
- 股関節が硬い
- 体幹がうまく使えない
- 肩の可動域が低下している
- 肩甲骨が動きにくい
などがあると、肘に負担が集中する可能性があります。
投球時の肘の痛みを繰り返す場合には、フォームだけでなく身体全体の動きも確認することが大切です。
肘の後ろが痛い場合
肘の後ろには、上腕三頭筋の腱や肘頭などがあります。
例えば、
- 腕立て伏せ
- ベンチプレス
- 投球
- 強く腕を伸ばす動作
などによって負担がかかることがあります。
肘を伸ばしたときに痛みが出る場合や、肘の後ろに腫れがある場合には、原因を確認する必要があります。
特に外傷後に強い痛みや腫れがある場合は、骨や靭帯などの損傷が隠れている可能性もあるため、自己判断で運動を続けないようにしましょう。
肘の前側が痛い場合
肘の前側には、上腕二頭筋の腱などがあります。
肘を曲げる動作や、前腕を回す動作などに関係しています。
筋力トレーニングやスポーツなどで強い負荷が加わった後に、
「肘の前が痛い」
「力を入れると痛い」
「腕を捻ると痛い」
といった症状が出る場合があります。
特に急激な外力が加わった場合や、強い痛み・腫れ・筋力低下などがある場合は、医療機関での評価が必要になることがあります。
肘を曲げると痛い
「肘を曲げると痛い」という場合も、原因は一つではありません。
筋肉や腱の緊張、関節周囲の問題、炎症などが関係している場合があります。
また、
「普段は痛くないけれど、深く曲げると痛い」
というケースでは、可動域の制限や関節周囲への負担などを確認することも重要です。
肘を伸ばすと痛い
肘を伸ばす際に痛みが出る場合も、
- 筋肉・腱
- 靭帯
- 関節
- 軟部組織
など、さまざまな原因が考えられます。
特にスポーツや筋力トレーニングをしている人では、肘を繰り返し伸ばす動作が負担となる場合があります。
肘から手にかけて「しびれる」場合
肘の症状で注意したいのが、しびれです。
肘の内側には、尺骨神経と呼ばれる神経が通っています。
この神経が圧迫・刺激されることで、
- 小指のしびれ
- 薬指のしびれ
- 肘から手にかけての違和感
などが出ることがあります。
肘を長時間曲げていることで症状が出やすくなる場合もあります。
しびれが長期間続く場合や、握力の低下などを伴う場合には、神経の状態を確認する必要があります。
肘をつく習慣にも注意
デスクワーク中に肘を机へつく方は少なくありません。
短時間であれば大きな問題にならないこともありますが、長時間にわたって肘を圧迫し続けると、肘周囲の組織や神経へ負担がかかる場合があります。
特に、
「肘をついていると小指側がしびれる」
という方は、普段の姿勢を一度見直してみましょう。
肘の痛みを放置するとどうなる?
肘の痛みがあると、
無意識に痛くない動かし方をするようになります。
例えば、
「肘を動かさずに肩だけで動かす」
「手首だけで作業する」
「反対側の腕を多く使う」
といった代償動作が起こることがあります。
こうした動作を長期間続けると、肘だけでなく、
- 手首
- 肩
- 首
- 背中
などへ負担が広がる可能性があります。
もちろん、すべての肩こりや手首の痛みが肘から起こるわけではありません。
しかし、身体は連動して動くため、肘の状態を全身から確認することは重要です。
こんな肘の症状は早めにご相談ください
以下のような症状がある場合には、無理に我慢せず、状態を確認することをおすすめします。
- 肘の痛みが長期間続いている
- 物を持つと肘が痛い
- タオルを絞ると痛い
- ドアノブを回すと痛い
- 肘の外側が痛い
- 肘の内側が痛い
- スポーツをすると肘が痛い
- 肘を曲げ伸ばしすると痛い
- 肘から手にかけてしびれる
- 握力が低下している
- 肘を何度も痛めている
強い外傷後は注意しましょう
転倒して肘を強く打った、スポーツ中に強い衝撃を受けたなどの場合、
「ただの打撲だろう」
と自己判断するのは危険です。
特に、
- 強い腫れ
- 明らかな変形
- 強い痛み
- 肘を動かせない
- 手に力が入らない
- しびれが強い
などがある場合には、骨折や脱臼などの可能性も考える必要があります。
このような場合は、整形外科などの医療機関で画像検査を受けることを優先してください。
第1部まとめ
肘の痛みには、
- テニス肘
- ゴルフ肘
- 野球肘
- 腱や筋肉の障害
- 靭帯の損傷
- 神経の圧迫
- 外傷
など、さまざまな原因があります。
そして重要なのは、
「肘が痛いから肘だけが悪い」とは限らない
ということです。
肩・肘・手首は一本の腕として連動しているため、姿勢や肩甲骨、前腕、手首などの状態が肘への負担に影響することがあります。
第2部では、肘の痛みを改善するために重要な考え方、多摩整骨院日野院で行っている評価・施術、自宅でできるセルフケア、スポーツ障害の再発予防について詳しく解説します。
↓↓↓第2部はこちら↓↓↓
肘の症状まとめ【第2部】 肘の痛みを改善・再発予防するために – 多摩鍼灸整骨院(タマコツ)|JR日野院
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