半月板損傷とは
半月板とは膝関節のクッションの役割をしており、荷重を分散し、衝撃を吸収します。
運動中に体重がかかった状態で捻転が加わることや、大きな衝撃を受けることで半月板を損傷することがあります。
先天的なものや加齢により傷つきやすくなっている半月板に小さな外力が加わることで損傷する場合があります。
半月板は単独で損傷する場合と膝を支えている靭帯の損傷と合併して起こる場合があります。
半月板損傷は膝の腫れや曲げ伸ばしの際の痛み、引っ掛かり感を感じることがあります。
放置してしまうと二次的に変形性関節症になってしまう可能性があります。
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当院では
痛みの軽減、痛みをかばうために緊張を起こした周囲の筋肉の柔軟性をあげるための理学療法(超音波・ハイボルテージ療法・ライズトロン療法)、手技療法を行うことで早期の鎮痛、生活への復帰を目指します。
重症度や経過に応じて、治療と共にギプス・包帯固定やキネシオテーピング、サポーターの処方も行なっています。
脚の症状は荷重バランスが崩れるため、骨盤矯正を行います。
スポーツによるケガ後は治療期間中の筋力の低下が起こりますのでリハビリやトレーニング指導も行います。
症状に応じて専門医での検査を案内させていただきます。
症状に関わらず、安心してご相談ください。
症例
●14歳 男子
サッカー部所属
練習中、方向転換をした際に右膝を捻り来院。
来院時、歩行は可能でしたが、体重はかけられない状態で膝の周囲に腫れが見られました。
検査は軽度の半月板損傷の疑いがありました。
急性期で腫れもあるので炎症と痛みを抑える効果の高いハイボルテージ療法を行いました。
腫れを抑えるための包帯固定、歩行時の過重負荷をなくすため松葉杖を処方しました。
経過観察をしながら6回の通院で左右差はあるもの腫れが落ち着き、右足に体重をかけながら歩けるようにまでなりました。
その後の治療は、患部周辺とかばいで負担のかかっていた太ももの前の筋肉を緩める電気療法、手技療法を施し、キネシオテーピングを行いました。
しばらくして、サッカー再開。
現在、定期的に膝周辺の負担をケアするため、筋肉を緩める手技療法、ストレッチと再発防止のトレーニングのため通院しながらプレイしています。