先天性股関節脱臼(発育性股関節形成不全)とは
その名の通り出生前および出生後にももの骨が股関節から脱臼している状態のことを言う。
圧倒的に女子に多い疾患です。
原因は出産時のひっぱりや股関節を後ろにそらすことを続けると外れてしまうことが多いといわれています。
近年、遺伝的に発育段階で股関節の寛骨の窪みが浅く形成されてしまう原因も分かってきています。
新生児〜乳幼児に発症するのもで、大人になってから外れることはありません。
しかし、股関節や周囲の筋肉に負担がかかることで痛みを感じる症状は成人してからも起こります。
親から「乳児のころに股関節が…」なんてお話を聞いたことがある方は、違和感や不安があれば、お気軽にご相談ください。
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当院では
先天性形成不全自体の改善は出来ません。
積極的保存療法を行います。温存するのではなく、手術や薬以外の治療を積極的に取り入れます。
多くのケースでは筋肉へのアプローチで痛みや違和感の改善ができます。
強い痛み、可動域に障害が出ている場合は専門医による検査をお勧めする場合があります。
股関節にかかる負担を和らげるために股関節を支える筋肉、骨盤の歪みを改善します。
深部の筋肉を緩めるための理学療法(ライズトロン)と手技療法。
長年のかばいによる骨盤、姿勢矯正で患部へのストレスを軽減します。
支持筋の強化を図るため運動指導、EMSで改善後の維持や再発を予防します。
自身の身体でお気付きの点や違和感などありましたらお気軽にお問合せ下さい。
症例
●35歳 女性 事務職
1ヶ月前より右股関節の痛み、違和感が出る様になり来院。
歩行の痛み、脚の付け根の圧痛、股関節を曲げると詰まる感じあり。
「産まれた時に股関節が外れていた。」と家族から聞かされていました。
現在、1日中座っているお仕事で股関節周囲の筋肉が固まっている状態でした。
筋肉を緩めるために理学療法(ライズトロン)と手技療法。
日常生活での注意点、インナーマッスルのストレッチ指導を行い終了。
帰宅時には歩行での痛みは少々残りましたが、脚の付け根の痛み、股関節の詰まる感じは楽になりました。
2回目は仕事の都合で来院できず1週後に来院。
施術後3日は調子良かったが、その後股関節に再び違和感が出始めた。
前回より筋肉は緩みやすく改善しており深い筋肉へのアプローチし、歩行痛がなくなりました。
施術後に一緒にお尻のストレッチを確認しました。
その後も週1回のペースで5回ほど通院してもらい、痛みは軽減し楽に生活できる様になりました。
歩行での痛みも消え、股関節の詰まり感も多忙な日に感じる程度になりました。
症状の安定と負担の軽減を図る、骨盤矯正を開始。
セルフケアは筋力維持の運動、柔軟性維持のストレッチを忘れずに行い、現在も週1回の来院で自覚する症状は無く「安心して生活できるようになった。」と喜んでいただけています。
先天的なものや形成不全など原因を取り除くことが不可能な疾患は、日頃のチェックやお手入れが重要です。
ご自身での判断が難しいケースもあります。お気軽にご相談ください。