ぎっくり腰を経験したことのある人は、どれくらいいるでしょうか?ぎっくり腰になってしまうと、日常生活のあらゆる動作に痛みが生じて精神的にもつらい状態が続きます。今回はぎっくり腰を繰り返さないために、メカニズムと予防策をご紹介します。
症状説明
ぎっくり腰とは腰椎捻挫と呼ばれてます。腰椎とは腰の骨のことで、腰の骨同士で構成されている関節を椎間関節と呼びます。腰椎捻挫とは腰椎の椎間関節の捻挫のことを指します。関節を痛めると、その周りにある筋肉が身体を支えようとするので、本来柔らかいはずの筋肉が硬くなります。関節を傷めたり、筋肉が固まることで強い痛みを感じてしまいます。
POINT主な症状:歩く時の痛み・椅子から立ち上がる時の痛み・起き上がるときの痛み
ギックリ腰が起きやすい身体

ギックリ腰は普段から腰に負担をかけてばかりいると、起こりやすいです。例えば座っている時の姿勢や立っているときの姿勢など、長時間同じ姿勢でいなければならない時、正しい姿勢をキープし続ける必要があります。正しい姿勢をキープするのに必要なのは、腹圧と言ってお腹周りの筋肉が大事になってきます。しかしお腹の筋肉が弱く、正しい姿勢をキープ出来ないと腰の筋肉に負担がかかりやすくなり、ギックリ腰が起きやすい身体が完成します。腹圧は腰痛を予防する大切な役割を果しています。
腹圧と腰痛

腹圧という言葉をご存知でしょうか?腹圧とは、腹腔内圧の略で腹横筋・横隔膜・多裂筋・骨盤底筋の四つで構成されており、これらの筋肉に支えられながら絶妙なバランスを取り、正常な姿勢を作っています。しかし、姿勢が悪い状態が長く続くことによって、腹圧がうまく使えなくなり腰の筋肉で身体を支える癖がつきます。腹圧は筋肉によってコントロールされているため、トレーニングで鍛えることができます。
リスク

ギックリ腰が起きたとき、自然に治るだろうと放置してはいけません。ぎっくり腰を放置することで腰の筋肉だけでなく、股関節や背中などの周りの筋肉も固まってしまいます。また、一度損傷した筋肉や関節を放置することで傷が治りきらず、古傷化することで同じ場所でのぎっくり腰を繰り返すことになってしまうリスクがあります。
ぎっくり腰を繰り返すことによって、筋肉は更に硬くなり治りづらくなっていきます。そして将来的には骨の変形を引き起こし、脊柱管狭窄症やヘルニアなどの手術を必要とするような疾患になってしまいます。
治療と予防

ぎっくり腰を繰り返さないために大事なことは古傷を作らないこと、そして予防することです。
古傷を作らないために

多摩整骨院ではぎっくり腰が起きてかたまってしまった周囲の筋肉をマッサージでほぐし、傷めてしまった腰の筋肉はハイボルテージという機械を使います。ハイボルテージとは電気と超音波を同時に出す機械で、電気をかけることで鎮痛し超音波をかけることで筋肉を温める作用があります。筋肉の血流がよくなる事で、古傷を減らしてぎっくり腰の再発を防ぎます。
痛みが落ち着いてきたからと言って油断はできません。次は予防する必要があります。
予防運動
腰への負担を軽減するたに大事なことは、腹圧で身体を支えるようにすることです。その為には腹圧を鍛えるトレーニングが必要になります。やり方は様々ですが、手軽でやりやすいものをご紹介します。
①仰向けに寝て足を曲げる。

②おへその下に手を当てて、深く息を吐く。

③息を吐くときに、おへその下をへこませるように力を入れる。
④10回×2~3セット行う。
この運動を繰り返すことによって、腹圧を高める練習になります。慣れてくれば腹圧で身体を支えられえるようになっていきます。正しい姿勢を維持しやすくなり、腰への負担も徐々に軽減していきます。
多摩整骨院では痛みを軽減させる治療ももちろんですが、痛みがなくなった後の予防もサポートさせて頂きます。何度もぎっくり腰を繰り返さないように、対策していきましょう。