圧迫骨折とは
中高年者や骨粗鬆症のように骨の強度が低下した人に多い、脊椎(背骨)の圧迫による骨折です。
荷物を抱える、平地での転倒、しりもちなどの軽微な外力で発症します。
高齢になるにつれ、たまたまレントゲン撮影時に発見されることもあります。
目立った理由がなくても発生するのです。
最近では「いつの間にか骨折」とも呼ばれているものです。
ケガによる発症の場合は身体を動かすと腰や背中に強い痛みが出ます。場合によっては足にしびれ・筋力低下などもみられます。多くの場合、痛みがやわらぐまで1ヶ月程度の安静が必要となります。
加齢による「いつの間にか骨折」のほとんどは、痛みを感じずに生活しています。
![]() |
当院では
圧迫骨折、圧迫骨折後の変形した骨そのものを治すことはできません。
当院で症状を確認させていただいた上で、
新鮮なケガの場合にはコルセット等による応急処置。場合によりケガの程度を確認するため専門医での検査を判断いたします。
痛みに対しては、ケガの痛み、治った後の痛み、古傷的な痛みに対して、骨折部(変形部)に負担をかけずに鎮痛を狙った理学療法、はり治療を施します。
また、かばいや生活上の負担のかかる筋への手技療法でのアプローチで患部への負担を軽減します。
骨折後は骨折部、周辺の関節の動きが低下して二次的な症状を引き起こす可能性があります。
ケガの時期や痛みのレベルに関わらず、まずはお気軽にご相談ください。
症例
●84歳 女性
家事や階段の昇降時に痛みを感じて来院されました。
2年前に整形外科で圧迫骨折の診断を受けていました。
今回の痛みも似ていて、立位を維持するのも辛い状態でした。
以前、病院では安静と痛み止めの処方だけだったため治療の相談がありました。
痛みを抑える理学療法(ハイボルテージ治療)と背中が曲がっていることで負担がかかっている背中の筋肉を緩める手技を行いました。
6回目の通院から徐々に痛みが弱くなり、日常生活で出来ることが増えてきました。
現在も週に一回程度来院されていますが、強い痛みが出ることはなく、家事や買い物もこなされています。
高齢であることから、今後も症状を確認しつつ、痛みの出ない体づくりで快適な生活が出来る様に協力させていただきたいと思います。
骨折でも、骨折では無くても痛みがあったらまずはご相談ください。
治療、検査など必要な判断をさせて頂きます。