トリガーポイントとは!
皆さん”トリガーポイントという言葉をご存知ですか?

トリガーポイントとは、筋肉などにできる硬いしこりのことです。その特徴として、しこりがある場所とは違う場所に痛みや響を感じる事があり、この事を”関連痛”と呼びます。
身体に痛みを感じて整形外科を受診された患者様の中には、ヘルニアや狭窄症などの診断を受けた方も多いと思います。しかし、その痛みの原因はトリガーポイントにあるかもしれません。例えば、腰が痛い原因がトリガーポイントにあった場合、いくら腰のMRIやレントゲンを撮っても原因は見つかりません。それどころか、痛みとは全く関係ない診断を受ける場合もあります。

レントゲンやMRIなどの画像診断と、実際の症状には関連性がない場合があります。腰に痛みを感じていない無症状の人を調べた研究では、約7割の人にヘルニアが見つかったという研究結果が出ています。逆に腰に痛みを感じている人のレントゲンやMRIを見ても、異常が見つからない場合もあります。
過去にヘルニアや狭窄症などの診断を受けた方でも、一度トリガーポイントがないかチェックしてみるのもいいかもしれません。
ヘルニアについてはこちらから→ヘルニアの危険性!
脊柱管狭窄症についてはこちらから→脊柱管狭窄症と足の痛み。。。
なぜトリガーポイントは出来るのか?
なぜトリガーポイントは出来るのでしょうか?

EPSON MFP image
最初は筋肉の繊維の損傷から始まります。損傷した繊維はいわゆるかさぶたのような状態になり、硬くなります。硬くなった繊維は血流が減少し、循環が悪くなります。そこに老廃物などが蓄積し、トリガーポイントになります。また筋肉は、繰り返す動作や姿勢の維持などでもエネルギー不足を起こし、血流が悪くなるになると言われています。
つまり、トリガーポイントの形成と血流は大きく関係してると言えます。
トリガーポイントを残すリスク
【トリガーポイントの負のループ】

トリガーポイントはそのままにしておくと痛みをかばうために、痛みを感じている場所にもトリガーポイントが出来ます。これを二次的トリガーポイントと言います。二次的トリガーポイントはさらに次のトリガーポイントへと負のループを起こします。
【トリガーポイントの段階的な悪化】
また、トリガーポイントは段階的に悪化していきます。第一段階の”筋硬結”、第二段階の”潜在性トリガーポイント”、第三段階の”活動性トリガーポイント”です。
第一段階 (筋硬結)
日常生活動作では痛みは感じないが、指圧すると痛むところがあるという段階です。筋硬結が出来ている状態に強いストレスが加わったり、慢性的に阻血状態が続いたりすると、治癒力が失われて次の段階へと悪化します。
第二段階 (潜在性トリガーポイント)
押している場所だけでなく、別の場所にも痛みが響くようになります。これを関連痛と言います。そしてこの段階では、体を動かす時に痛みが出る動作痛が起き始めます。第三段階になると日常生活動作にも支障が出始め、人によっては大きなストレスになる場合もあります。
第三段階(活動性トリガーポイント)
この段階になると自発痛といって、何もしなくても痛みを感じる状態になります。
このような悪化を防ぐためにも、早め対処が重要です。
タマコツでできること
私たちの多摩整骨院では、トリガーポイントの悪化を防ぐために、硬くなった筋肉の血流を改善する温熱療法や鍼治療を行っています。
温熱療法

ライズトロン | 株式会社テクノリンク (techno-link.co.jp)
温熱療法で使用するのが、ライズトロンという超短波を用いた機械です。
毎秒2700万回の振動を起こす超短波エネルギーが身体の深部で温熱効果を生み出します。深部の筋組織に対して、アプローチしていきます。
鍼治療

固まった筋肉へ直に刺激を与えて、症状を改善します。
POINT鍼治療による身体の反応のメカニズム
- 侵入してくる鍼を身体が異物として認識
- 異物から身を守る反応で、体を正常に保とうとする機能が働く。
- 施術前と比べて、症状を治そうと免疫力が上がる。
- 症状の改善
もちろんこれらの選択肢だけでなく、患者様の状態に合わせた施術を提案させて頂きます。