DEVELOPMENTAL HIP DYSPLASIA
発育性股関節形成不全にお悩みの方へ
脚の付け根が痛い。歩くと股関節が詰まる。昔、家族から股関節の治療を受けたと聞いた。
こういう不安を抱えている方は、少なくありません。
ただし、乳幼児期の股関節の問題と、成人になってから出た股関節痛では、必要な対応が違います。まずは今の年齢と症状に合わせて、相談先を整理しましょう。

乳幼児期の股関節の問題と、成人期の股関節痛を分けて考えることが大切です。
最初に、年齢によって相談先を分けましょう
赤ちゃん・お子さんの股関節が気になる場合
脚の開きにくさ、脚の長さの違い、歩き方の左右差などがある場合は、小児科や小児整形外科へご相談ください。
乳幼児の発育性股関節形成不全は、整骨院で経過を見る症状ではありません。
成人の股関節痛や歩行の違和感がある場合
整形外科で股関節の形や関節の状態を確認することが大切です。
診断や治療方針を確認したうえで、歩行、筋力、可動域、周囲筋の負担について高幡不動院へご相談いただけます。
「先天性股関節脱臼」と「発育性股関節形成不全」
以前は、先天性股関節脱臼という名称が広く使われていました。
現在は、発育性股関節形成不全、略してDDHと呼ばれることが増えています。
完全に脱臼している状態だけでなく、股関節が不安定な状態や、受け皿が十分に育っていない状態も含むためです。
股関節は「球」と「受け皿」でできています
太ももの骨の先端にある大腿骨頭が、骨盤側の臼蓋という受け皿にはまっています。
この受け皿が浅い、または関節が不安定な状態が、股関節形成不全です。
大人になって突然、先天性の脱臼が起こるわけではありません
成人してから症状が出た場合は、もともとの股関節の形に、長年の負担が重なっている可能性があります。
ただし、痛みだけで形成不全と判断することはできません。
股関節の構造は、整形外科でのレントゲンなどで確認する必要があります。
成人期にみられる股関節の症状
成人の股関節形成不全では、若い頃は特に症状がなかったという方もいます。
仕事、出産、育児、運動量の変化などをきっかけに、痛みが気になり始める場合があります。
脚の付け根・鼠径部が痛む
歩行、立ち上がり、階段などで、股関節の前側に痛みが出ることがあります。
長く歩くと股関節が重くなる
買い物や旅行の後に、脚の付け根やお尻が重く感じる場合があります。
深く曲げると詰まる
しゃがむ、低い椅子へ座る、靴下を履く動きで、股関節前面に詰まり感が出ます。
動かせる範囲が狭くなる
脚を開く、内側へひねる、膝を胸へ近づける動きが難しくなることがあります。
歩く時に身体が左右へ揺れる
股関節を支えるお尻の筋力が落ち、身体が患側へ傾く場合があります。
膝や腰まで痛くなる
股関節をかばう歩き方が続き、腰や反対側の膝へ負担が広がることがあります。
痛みの強さと、股関節の形の変化が必ず一致するわけではありません。現在困っている動作も一緒に確認します。
赤ちゃん・お子さんで気になる症状がある方へ
乳幼児の発育性股関節形成不全は、早い時期に医療機関で確認することが大切です。
小児科・小児整形外科へ相談したいサイン
- 片側の脚が開きにくい
- 左右の脚の長さが違って見える
- 太ももやお尻のしわに大きな左右差がある
- ハイハイや歩行に明らかな左右差がある
- 歩き始めが遅い、または強く足を引きずる
- 健診で股関節について指摘された
しわの左右差だけで、股関節形成不全と判断することはできません。
抱き方や運動で治そうとせず、医療機関で確認してください。
なぜ大人になってから痛みが出るの?
股関節形成不全があっても、必ず若い頃から痛むわけではありません。
もともとの関節の形に、生活や運動による負担が重なることで症状が出る場合があります。
受け皿が浅く、荷重が集中しやすい
大腿骨頭を覆う範囲が小さいと、関節の一部へ負担が集まりやすくなります。
歩行量や運動量が増えた
旅行、立ち仕事、ランニングなどをきっかけに、症状が表面化することがあります。
出産や育児による負担
抱っこ、中腰、床からの立ち上がりなどで、股関節へ負担がかかる場合があります。
お尻の筋力が落ちている
股関節を支える筋力が落ちると、歩行時に骨盤が安定しにくくなります。
股関節が硬くなっている
長時間座る生活や、痛みを避ける動作が続き、可動域が狭くなることがあります。
かばう動作が続いている
片側の脚へ体重をかけない歩き方が続き、腰や膝へ負担が広がります。
構造だけでなく、現在の歩き方、筋力、生活負担を確認することが大切です。
脚の付け根が痛くても、形成不全とは限りません
股関節前面の痛みや詰まり感は、ほかの状態でも起こります。
痛む場所、年齢、受傷状況、引っかかりの有無を確認します。
発育性股関節形成不全
若い成人でも鼠径部痛が出ることがあります。
股関節を支える筋肉の疲労や、長時間歩いた後の痛みがみられる場合があります。
変形性股関節症
立ち上がり、歩き始め、階段で痛みが出ます。
進行すると可動域が狭くなり、安静時にも痛むことがあります。
FAI・股関節インピンジメント
股関節を深く曲げた時に、前側の詰まりや痛みが出ます。
スポーツや深いスクワットで痛むことがあります。
股関節唇損傷
股関節の引っかかり、クリック音、抜けるような感覚が出ることがあります。
形成不全と一緒にみられる場合もあります。
グロインペイン症候群
走る、蹴る、方向転換などで、鼠径部や内ももに痛みが出ます。
スポーツ動作との関係を確認します。
大腿骨頸部骨折
転倒後の強い股関節痛や、脚へ体重をかけられない場合に疑います。
この場合は、整骨院ではなく救急・整形外科を優先します。
股関節の形や関節内の状態は、症状だけでは判断できません。
痛み方が当てはまるページを確認する
整形外科へ相談した方がよい症状
形成不全の可能性がある場合、まず構造を把握することが大切です。
次のような症状は、整形外科へご相談ください。
- 股関節痛が数週間以上続いている
- 歩ける距離が短くなっている
- 股関節の可動域が急に狭くなった
- 夜間や安静時にも強く痛む
- 引っかかりやロッキングがある
- 脚長差や歩き方の左右差が目立つ
- 過去に股関節の装具・手術・治療歴がある
- 急な転倒後に体重をかけられない
股関節形成不全や関節症の確認には、レントゲンなどの画像検査が必要です。
整骨院だけで判断し、長く様子を見ることはおすすめしません。
痛みを我慢して動き続けるとどうなる?
すぐに股関節が壊れる、というわけではありません。
ただし、かばう動作が続くと、生活の中で困る場面が増えることがあります。
- 歩く距離が少なくなる
- 股関節の動く範囲が狭くなる
- お尻や太ももの筋力が落ちる
- 身体を左右へ揺らして歩く
- 反対側の股関節や膝が痛くなる
- 腰痛が続くようになる
- 外出や運動を避けるようになる
痛みを怖がって一切動かなくなると、筋力低下につながります。
反対に、痛みを我慢して動きすぎても負担が増えます。現在の状態に合った運動量を考えましょう。
昔の股関節の治療歴と、今の痛みが関係しているかわからない方へ
過去の経過と、現在困っている動作を一緒に整理しましょう。
高幡不動院では、いきなり施術に入りません
過去に股関節脱臼があったというお話だけで、形成不全と決めることはありません。
病院での診断内容と、現在の痛み方を整理します。

変えられない構造と、現在調整できる筋力・動作・生活負担を分けて説明します。
過去の治療歴を確認
乳幼児期の装具、手術、定期検査、成人後の整形外科受診歴などを伺います。
痛む場所と経過を確認
鼠径部、お尻、太もも、膝など、どこに症状が出るかを確認します。
股関節の可動域を確認
曲げる、開く、内外へ回す動きで、痛みや詰まりが出る角度を確認します。
周囲筋の状態を確認
お尻、内もも、太ももの前後、腰などの硬さと左右差を確認します。
股関節を支える筋力を確認
お尻の横や後ろの筋肉、体幹、太ももの力を左右で比べます。
歩行と立ち上がりを確認
歩幅、骨盤の傾き、身体の揺れ、左右の荷重差を確認します。
膝・足首との連動を確認
下半身の痛みは、股関節だけでなく膝や足首の使い方も関係します。
日常生活の負担を確認
仕事、育児、運動、歩行量、階段、床生活などを伺います。
エコーで股関節形成不全を診断することはできません
成人の股関節は深い位置にあり、臼蓋の形や大腿骨頭の被り方をエコーだけで判断することはできません。
必要に応じて、股関節周辺の腱や筋肉などを補助的に確認する場合があります。
構造の評価は、整形外科でのレントゲンやMRIなどを優先します。
検査結果や病院からの説明書がある場合は、来院時にお持ちください。
成人の股関節痛に対するサポート方針
高幡不動院の施術で、浅い受け皿を深くしたり、脱臼を元へ戻したりすることはできません。
病院の診断を土台にして、現在変えられる負担へ対応します。
痛みが強い時期
長時間歩行、深いしゃがみ、強い運動など、症状が増える負担を調整します。
状態に応じてハイボルテージコンビネーション療法などを、痛みへの補助として使用する場合があります。
周囲の筋肉が硬い時期
お尻、内もも、太もも、腰など、股関節をかばって硬くなった部分を確認します。
状態に応じてM&M、J-SEITAI、ライズトロンなどを組み合わせます。
歩き方を整える時期
骨盤の傾き、歩幅、足の向き、身体の揺れを確認します。
股関節へ負担が集まりにくい立ち上がりや歩行を練習します。
筋力を戻す時期
お尻、体幹、太ももの筋力を、負担の少ない運動から戻します。
必要に応じてEMSを補助的に使用する場合があります。
生活やスポーツへ戻す時期
歩行距離、階段、育児動作、スポーツの強度を段階的に戻します。
病院から運動制限を受けている場合は、その指示を優先します。

股関節だけでなく、骨盤、膝、足首、歩き方まで確認します。
痛みが落ち着いたからといって、股関節の構造が変わったわけではありません。
股関節へ集まる負担を減らし、生活しやすい状態を維持することが大切です。
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日常生活で気をつけたいこと
深くしゃがむ動作を繰り返さない
股関節前面の詰まりが強い場合は、低い椅子や深いスクワットを調整します。
長時間の同じ姿勢を避ける
デスクワークでは、こまめに立ち、股関節の角度を変えます。
痛みを我慢して歩きすぎない
翌日まで痛みが残る場合は、歩行距離や運動量を見直します。
強いストレッチをしない
詰まりや鋭い痛みを我慢して股関節を深く曲げるストレッチは避けます。
体重管理を意識する
急な減量ではなく、関節へかかる負担と全身状態を考えながら進めます。
痛みが少ない運動を選ぶ
水中歩行や自転車などが合う場合もありますが、股関節の状態に合わせて選びます。
運動後や翌日の症状が増える場合は、方法や負荷が合っていない可能性があります。
高幡不動院が股関節の悩みで選ばれる理由
構造を変えられるような説明はしません
整骨院で形成不全そのものを治せるとはお伝えしません。病院での診断を大切にします。
歩行や日常動作まで確認します
痛む場所だけでなく、立ち上がり、歩行、階段、育児動作を見ます。
股関節・膝・足首をまとめて確認します
下半身全体の連動と、左右の筋力差を確認します。
スポーツや運動についても相談できます
部活、ランニング、ダンスなどを続けてよいか迷う方にも、負担調整をお伝えします。
女性や初めての方も相談しやすい院です
過去の股関節の経過も伺い、今の状態をわかりやすく説明します。
必要に応じて医療機関へご案内します
強い痛みや可動域制限がある場合は、整骨院だけで施術を続けません。
高幡不動駅から徒歩1分です
仕事帰りや学校帰り、ご家族との来院にも便利な場所です。
日野市、高幡不動、百草園、多摩市、聖蹟桜ヶ丘方面からもご相談いただいています。

過去の治療歴や現在の生活についても、落ち着いて相談できる環境です。
成人の股関節痛についてのご相談例
35歳・女性・事務職
1か月ほど前から、右の脚の付け根に痛みと詰まり感が出るようになりました。
長時間座った後の立ち上がりや、歩き始めに症状が強く出ていました。
ご家族からは、「赤ちゃんの頃に股関節について病院へ通った」と聞いていたそうです。
過去の話だけでは股関節の構造を判断できないため、整形外科での確認をご案内しました。
病院の診断と運動上の注意点を確認した後、股関節の可動域、歩行、骨盤の傾き、お尻の筋力を確認しました。
日常生活では、長時間の座位を減らし、低い椅子や深くしゃがむ動作を調整しました。
状態に合わせて周囲筋への施術と運動を行い、歩行量は翌日の症状を見ながら段階的に調整しました。
※相談内容、施術内容、通院経過には個人差があります。股関節形成不全の診断は医療機関で行います。
先天性股関節脱臼・股関節形成不全に関連するページ
股関節の痛みは、痛む場所、受傷状況、年齢によって考えられる状態が変わります。
股関節・腰・膝の症状から確認する
先天性股関節脱臼・発育性股関節形成不全についてよくある質問
先天性股関節脱臼と発育性股関節形成不全は同じですか?
以前は先天性股関節脱臼という名称が広く使われていました。現在は、脱臼だけでなく不安定性や受け皿の形成不足を含め、発育性股関節形成不全と呼ばれることが増えています。
大人になってから脱臼するのですか?
成人になって新しく先天性の脱臼が起こるという意味ではありません。もともとの股関節の形や幼少期の状態に、長年の負担が重なり、成人後に痛みが出る場合があります。
整骨院で股関節形成不全を診断できますか?
診断できません。成人の股関節形成不全は、整形外科での診察やレントゲンなどで確認します。高幡不動院では、診断内容を確認したうえで身体の使い方を見ます。
エコーで臼蓋の浅さがわかりますか?
成人の臼蓋形成不全をエコーだけで判断することはできません。構造の確認にはレントゲンなどが必要です。エコーは周辺の腱や筋肉を補助的に確認する場合があります。
赤ちゃんの脚が開きにくい場合も相談できますか?
赤ちゃんや乳幼児の股関節が気になる場合は、小児科または小児整形外科へご相談ください。整骨院で経過を見たり、無理に脚を開いたりしないでください。
形成不全そのものを施術で治せますか?
受け皿の形を施術で変えることはできません。病院での診断を土台に、周囲筋の負担、可動域、筋力、歩き方を整えることを目的とします。
運動やスポーツは続けてもよいですか?
状態によります。運動後や翌日まで痛みが残る、歩き方が変わる場合は、負荷の調整が必要です。病院から制限を受けている場合は、その指示を優先します。
来院時に持っていくものはありますか?
病院の検査結果、レントゲンやMRIの説明書、手術歴や装具使用歴がわかる資料、お薬手帳などがある場合はお持ちください。
高幡不動で先天性股関節脱臼・股関節形成不全にお悩みの方へ
先天性股関節脱臼は、現在では発育性股関節形成不全と呼ばれることが増えています。
乳幼児の股関節が気になる場合は、小児科や小児整形外科への相談が必要です。
成人後に股関節痛が出た場合も、まず整形外科で関節の形や状態を確認することが大切です。
高幡不動院では、病院の診断を土台に、可動域、筋力、歩行、生活上の負担を確認します。
「昔の股関節の治療歴が、今の痛みと関係しているのかわからない」という方も、遠慮なくご相談ください。
痛みをかばう歩き方が続くと、腰や膝まで負担が広がることがあります。病院で確認すべきことと、今の身体で整えられることを一緒に整理しましょう。
ご都合に合う方法でご相談ください
赤ちゃん・お子さんの股関節は小児科や小児整形外科へ。成人の急な強い痛みや歩行困難は整形外科を優先してください。通常の相談はWeb予約、受診先で迷う方はLINEやお電話をご利用ください。
多摩鍼灸整骨院 高幡不動院
〒191-0031
東京都日野市高幡1002-1
ベルドミール高幡2F
TEL:042-593-8400
平日受付時間:9:30〜12:00/16:00〜20:00
土曜日受付時間:9:00〜16:00
定休日:日曜日
京王線「高幡不動」駅 徒歩1分
駐車場:4台
※このページは、先天性股関節脱臼・発育性股関節形成不全と成人の股関節痛に関する一般的な情報をお伝えするものです。乳幼児の診察や股関節形成不全の診断は医療機関で行います。成人の施術や運動は、医師の診断や運動制限を優先します。


